1. 海外のWhatsAppマーケティング事情-その利用状況と特徴
営業やカスタマーサポートでおなじみのコミュニケーションツール、WhatsApp。それは日本ではあまり認知されていませんが、海外では16億人以上が利用する巨大なコミュニケーションツールのひとつです。 開発国のアメリカをはじめ、欧州、アフリカ、中東、南米など、世界各地で幅広く利用されています。特にスマートフォン利用が主流の新興国ではその利用率が高まっており、これからますます拡大していくと予測されています。ユーザーの8割が毎日WhatsAppを利用し、その1日あたりのメッセージ送信数は600億に上ると言われています。 WhatsAppは主にスマートフォンのアプリとして利用されていますが、PC版も存在します。また全てのメッセージはエンドツーエンドの暗号化がされているため、プライバシー保護にも配慮しています。これらの特徴を活かせば、海外顧客とのコミュニケーションに役立つだけでなく、インバウンド対策などのマーケティングにも活用することができます。
2. WhatsAppマーケティングをする上での注意点
海外でのWhatsApp利用率の高さを鑑みて、WhatsAppを使ったマーケティングを検討している企業も多いでしょう。しかし、WhatsAppでマーケティングを行う上での注意点もあります。 WhatsAppは基本的には一対一のコミュニケーションを前提としたツールであるため、大量のプロモーションメッセージを送ることはできません。また、スパム対策のために、一度に多くのメッセージを送るとアカウントが凍結される可能性もあります。そのため、個別のカスタマーと直接コミュニケーションを取ることを前提にしたマーケティングが求められます。

3. WhatsAppマーケティング事例-成功事例とその考察
では、如何にWhatsAppを活用するとよいのでしょう?ここでは成功事例を挙げながら説明します。 イギリスの新聞「ガーディアン」は、WhatsAppを使った新たなマーケティングの取り組みを行いました。彼らは、WhatsApp上で専用のニュース配信チャンネルを作り、登録者に対して直接ニュースを配信しました。これにより、個々のユーザーがニュースを追うためのコストを抑えることができ、読者とのコミュニケーションを深めることができました。 また、インドのファッションブランド「Reliance Trends」は、WhatsAppを使ったカスタマーサポートを提供。顧客からの質問や意見をリアルタイムで受け取れると共に、新製品の情報を即座に伝えられるというツーワイトコミュニケーションを実現しました。 これらの事例から分かるように、WhatsAppをマーケティングに活用する際は、個々の顧客と直接やり取りをすることが重要になるでしょう。
4. WhatsAppマーケティングの今後の展望
WhatsAppを活用したマーケティングは、まだまだ未開拓の領域が多いと言えます。しかし、その活用可能性は非常に高いと考えられます。 特に新興国でのスマートフォン利用率の高まり、グローバル化の進行と並行して、WhatsApp利用者は今後も増加し続けると予想されています。また、「WhatsApp Business」のようなビジネス向けの付加的な機能も提供されていくでしょう。これらを活用することで、WhatsAppを通じた個々の顧客とのコミュニケーションを更に深め、インバウンド対策などのマーケティング効果を高めることが期待できます。 海外マーケティングを進める企業にとって、WhatsAppは新たなチャンネルとして活用すべきツールとなるでしょう。その特性を理解し、適切なアプローチを考えることで、新たな顧客獲得や顧客満足度向上につながる可能性があります。
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