1. UTMパラメータとは何か
UTMパラメータは、Webサイトを訪れるユーザーがどの広告を経由して来たのか、何のキーワードを検索したのかなどの情報を追跡するためのパラメータです。URLの最後に「?utm_」と始まる文字列を追加することで、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでそのURLを直接訪問したユーザーの行動を追跡することができます。
UTMパラメータは、広告効果を測定したり、マーケティング効果を向上させるための重要なツールとなります。デジタルマーケティングにおいては、UTMパラメータを活用することで、どの広告やマーケティング戦略がどれだけの効果をもたらしたのかを具体的に把握することができます。
2. UTMパラメータの活用方法
UTMパラメータを活用する一例として、Web広告の効果判定があります。例えば、ある商品のPRのために、Facebookや Google AdWordsなど、複数の広告媒体を使用して広告活動を行なっているとします。その際に各広告のURLに異なるUTMパラメータを設定しておくと、ユーザーがどの広告をクリックしてサイトに訪れたのかを判断することができます。
また、メールマーケティングにおいてもUTMパラメータは有効です。例えば、同じ商品の紹介メールを2種類作成し、それぞれに異なるUTMパラメータを設定し送信します。その結果、どちらのメールからのアクセスがより多かったか、また、どちらのメールからのアクセスがより多くのコンバージョン(購入や問い合わせなど行動)を生んだかを分析することができます。

3. UTMパラメータを設定するポイント
UTMパラメータを設定する際には、ご自身が把握しやすく、分析結果が明確になるようなルールを設けて設定することが重要です。パラメータは主に5つあり、それぞれが異なる情報を把握するために用います。「utm_source」では広告の掲載場所、「utm_medium」では広告の種類、「utm_campaign」ではキャンペーン名、「utm_term」ではキーワード、「utm_content」では広告のコンテンツを判断します。
また、UTMパラメータはどなたでも閲覧することができる情報であるため、内部向けの情報や機密性の高い情報は含めないことが重要です。また、パラメータの情報はスペースではなく「+」や「%20」で表現する、全て小文字で統一するなど、設定には一貫性を持たせることも重要と言えます。
4. UTMパラメータを活用した効果測定と改善策
UTMパラメータを活用して広告効果を測定した後は、その結果を用いて広告戦略の改善策を立てます。どの広告が結果をもたらしたのか、また、どのキーワードがユーザーのコンバージョンに繋がったのかといった情報を元に、より効果的な広告活動を計画します。
また、様々な広告で同じ商品をPRしていた場合にも、UTMパラメータを活用すれば、どの広告媒体やキーワードが最も効果が高かったかを把握し、よりROI(投資対効果)の高い広告媒体やキーワードに投資を集中することも可能です。そのようにして、UTMパラメータを活用することで広告活動の最適化を図り、マーケティング効果の向上を実現することが可能となります。
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