1. マーケティングの新たな可能性「ペルソナ像」
近年、デジタル広告におけるマーケティングの手法は大きく発展してきました。中でも、「ペルソナ像」を用いたマーケティングが注目を浴びています。ペルソナとは、ある商品やサービスのターゲットとなる顧客像や消費者像を具体的に描いたものを指します。これを活用することにより、広告主はターゲットとする顧客の趣味嗜好やライフスタイル、価値観などを理解し、より適切な広告内容を設計することが可能となります。
2. 「検索キーワード×データ」でペルソナ像を可視化
株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCCグループ)は、「検索キーワード×T会員のデータ」を用いた新たなデジタルマーケティング手法を提案しています。具体的には、潜在的な顧客層(潜在層)の行動や属性、興味関心などを検索キーワードとT会員のデータから読み解き、それらの情報を用いてペルソナ像を作成します。これにより、広告主は潜在層のペルソナ像を可視化し、そのペルソナがどういった広告やコンテンツに反応するのかを把握することができます。

3. ペルソナ像活用の実例:CCCグループ
CCCグループは自社のデータを活用したデジタルメディア事例を紹介しています。例えば、同社の電子書籍ストア「honto」では、電子書籍の検索キーワードとT会員データからユーザーの読書嗜好を分析し、個々のユーザーに最適化されたおすすめ書籍を提案しています。また、音楽配信サービス「TSUTAYA DISCAS」では、ユーザーの視聴履歴や評価データ、検索キーワードを基に音楽の嗜好を分析し、その結果を元に個別のおすすめ楽曲を提供しています。これらの例からも分かるように、ペルソナを活用したマーケティングは高い効果を発揮しています。
4. ペルソナ像とマーケティングの未来
これからのデジタルマーケティングは、「大量の顧客に対して一律の広告を配信する」から「個々の顧客の要望や趣向に合った広告を提供する」へと方向転換していくと考えられます。それを可能にするのが、ペルソナ像を活用したマーケティングです。今後もこの傾向が強まることで、より精緻なペルソナ像の構築と活用が求められるでしょう。一方で、個々の顧客データを扱う以上、プライバシーや個人情報保護に対する考慮も重要となります。ビジネスと個人の権利保護を適切に両立させつつ、効果的なマーケティング戦略を展開するための、新たな方法論やフレームワークの開発が求められています。
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