1.CTV(コネクテッドTV)の特徴
CTV(コネクテッドTV)は、インターネット接続によりデジタルサービスやアプリケーションと接続できるテレビのことを指し、昨今のテクノロジーの進歩と共に、これらのデバイスは一段と進化してきました。コネクテッドTVは、ユーザーがオンデマンドの番組や映画を選択して視聴でき、また、従来のテレビ放送に加えてインターネット生放送も視聴することが可能です。
日本を代表する家電メーカーのパナソニックは、最新技術を活用し、新機能「からまないブラシ」を搭載した掃除機の動画広告をCTVで配信し、多くの利用者から好評を得ています。リクルートの『Airワーク 採用管理』のCTV広告も注目され、新卒社員がCTV広告活用によるROI(投資収益率)の改善を担当しています。
2.CTV(コネクテッドTV)広告の現状と価値
CTV広告は、非常に高い到達率と相乗効果を持ちながら、閲覧者の興味・関心や行動に基づくターゲティングやパーソナライズされた広告配信が可能になっています。さらに、リアルタイムの視聴データを活用して、広告主はマーケティング戦略への適応力と正確さを向上させることができます。
大手企業であるAppleも、その広告ビジネスの現状と将来展望を見据えてCTV広告に注力しており、その規模はいずれ300億ドル規模に至ると考えられています。これは、テレビの視聴習慣が変わり、一般のテレビ放送からオンデマンド配信サービスへとシフトしているためであり、CTV広告が成長のチャンスを迎えています。

3.2023年のCTVトレンド予測
広告業界の各分野の関係者によれば、2023年のCTVトレンドは、地域コンテンツの活用やデータ分析の進化、インタラクティブな広告体験の提供などが予想されています。また、コネクテッドテレビの視聴データを活用することで「何を」「いつ」「誰と」見ているのかがデータ化でき、これを基にしたマーケティングが展開されると考えられています。
また、地域コミュニティと連携し、ケーブルテレビが地域DXで存在感を放つことも予測されています。ケーブルテレビは、ローカル5Gと組み合わせてスマートシティの基盤網を構築し、地域のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しながら、地域コミュニティとの連携を深化させていくと予測されています。
4.CTV領域の今後の展望
現在、CTVが視聴者の選択肢となりつつあり、利用者数も増加してきています。これに伴い、CTV広告市場も急速に拡大し、2022年は"テレデジ元年"とも呼ばれるほど期待が寄せられています。
しかし、CTVには課題もあります。その一つはプライバシー保護とデータ活用のバランスです。よりパーソナライズされた広告配信を実現しながら、視聴者のプライバシーを守るための対策が求められるでしょう。また、データの正確な分析と活用による、広告効果の最大化も課題となります。それらの課題を解決することで、CTVはさらなる成長を遂げると考えられます。
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