導入: イベントトラッキングとは
Googleアナリティクスは、ウェブサイトの利用状況を詳しく把握するためのツールです。その中でも、特に役立つ機能の一つが「イベントトラッキング」です。イベントトラッキングとは、Webサイトでユーザーが任意の行動(ダウンロード、ビデオの再生、リンクのクリックなど)をした際の情報を収集する機能のことです。イベントトラッキングを活用することで、一歩進んだユーザー行動の解析が可能となり、それに基づくマーケティング戦略の立案が可能になります。
イベントトラッキングの設定方法
イベントトラッキングを設定するには、まずGoogleタグマネージャーを使用することが必要です。Googleタグマネージャーは、ウェブサイトにタグ(スクリプト)を埋め込むためのツールで、これを使うことでイベントトラッキングの設定が可能となります。設定方法は以下の通りです。まず、Googleタグマネージャーで新規タグを作成し、「タグの設定」で「Googleアナリティクス: Universal Analytics」を選択します。次に、トラックタイプとして「イベント」を選び、カテゴリ、アクション、レーベルを設定します。最後に、「トリガーの設定」でトラッキングする条件を設定し、保存します。これで、設定したイベントが発生した際に、Googleアナリティクスでその情報を確認することができます。

イベントトラッキングの活用例
イベントトラッキングは、利用者が実行する各種アクションの追跡が可能で、ウェブサイトの利用状況やユーザビリティの分析、改善に活用することができます。たとえば、どのボタンがよくクリックされているか、どのダウンロードリンクがよく利用されているか等のユーザー行動を把握することができます。また、特定のアクション後に何を行ったかも追跡が可能なため、ユーザーフローの分析や、特定の行動を促すコンテンツの効果測定などにも使用することができます。これらの情報をもとに、サイトの改善やマーケティング戦略の見直しを行い、最終的にはコンバージョン率の向上を目指すことができます。
注意点と最終的な効果
イベントトラッキングを活用する際の注意点として、設定するイベントがビジネス目標に直結するものであることが重要です。無関係なイベントを追跡しても意味がなく、またその設定と管理に手間がかかるだけです。もう一つ、Googleアナリティクスは過去のデータに対して設定を適用することはできないため、設定は可能な限り早めに行いましょう。これらを踏まえ、イベントトラッキングを利用すれば、ユーザー行動の理解が深まり、より具体的な改善策を打つことができます。最終的にはウェブサイトのパフォーマンスの向上やコンバージョン率の増加につながると期待できます。
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